進学して役立つ大学は ・・〇●大学・☆いくつで何が解る・・ VETミッション・・・No.64

文部科学省は、2030年度から「新たな大学評価」(主に「教育」に関し)を始めるそうだ。その結果の公表が、星の数で示すという。三つ星が最高で、星なしが最低の4段階とのことだ。入学希望者が大学を選ぶ際に、偏差値やブランドや場所で選ぶのではなく、この星の数を参考にしてもらいたいという。
思わず笑ってしまった。進学希望者が、そんな星の数で学校を選ぶかと、本当に思っているのだろうか。
この星幾つの問題点は二つある。そしてその背景にはもう一つ、補助金制度という大きな問題もある。

問題点の第一は、そもそも、進学先を選ぶのは学生なのだが、この星の数には学生自身の評価は殆ど入っていないという点である。教育機関としての大学は誰のためにあるのかと言うならば、学生のためであろう。その肝心かなめの学生の声を聴かないで、星をつけても、そこの何の意味があるのか。
問題点の第2は、この星をつけるために、文部科学省が作成した、色々な枠組みや基準が膨大にあり、それを証明するために膨大は書類の作成が求められる。しかし、この書類を作るのは誰だろうか。結局は現場の教員や職員や学部長未満の下級管理職であろう。忙しい中で、作らせられる人はどうするだろうか。しかも2030年時点で。そう、全部AIさんに作って貰うのではないか。
学生の学校選びのためにお役立ち情報を提供したいのであれば、寧ろ、「学校選び・お役立ち情報(案)に示すような情報公開を行ってみたらどうか。学生は先輩や在学生の生の声を聴きたいし、細かい説明はともかく、高等教育機関としての基本的な数値データを見たうえで進学先を選びたいと考えているだろう。(特に留学生や社会人学生は、これで学校を選んでくるだろう。)

そして最後の大きな問題は、この評価結果によって、生き残らせる大学と消えて行っても良い大学を選別する(補助金に差をつける)と言っている点である。以前からこの様な施策の傾向はあったが、そもそも消費者である学生の声をもロクに聞かないで、更にAIが作成したかもしれない資料という曖昧な根拠をもとにした、☆幾つで、その教育研究機関の将来を行政機関の一つである文科省が決めてよいのだろうか。 (泣いた赤鬼・川廷 宗之・記)
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