かかわらなければ/この愛おしさを知るすべはなかった/ ・・・No.31・・3月04日発信
- 川廷 宗之(Motoyuki Kawatei)

- 3月4日
- 読了時間: 2分
前回まで、ゲーテの『詩』に学んだ。そこでの「関係」を考える上で、最近目にして詩を、一つ紹介しよう。
かかわらなければ/この愛おしさを知るすべはなかった/この親しさは湧かなかった/この大いなる依存の安らいは得られなかった/この甘い思いや/さびしい思いも知らなかった/人はかかわることからさまざまな思いを知る/・・・は、塔和子さんの「胸の泉に」と言う詩の冒頭の一節である。詩は、(他)人とかかわることによって「人」として大きくなっていく、と書かれている。かかわらなければ多くの人がいても、何の意味もないとも。
今年も、多くの新年のご挨拶(年賀状)をいただいた。取り組んでいるテーマや、今の社会に関する所感や、近況報告が掛かれていて、なるほどと思わされるものも多い。中には、虫眼鏡が欲しくなるような細かい字でびっしりつづられているものもあるが、一方には、「初硯 九十八の 春と書き」(涯山)と達筆で書かれていたりして、俳句一首で近況が分かる方もいる。このかかわりを「愛」の表現と考えるかどうかは別にしても、色々なかかわりは「楽しい」と思う。
しかし、一方には、毎年届いていたのに、届かない人もいる。それなりの「かかわり」のあった方々であるから、忙し過ぎるのではないかとか、ある年齢に達している方に関しては、お亡くなりになられたのかと心配してしまう。(最近は、諸般の事情があるのだろうが、お一人暮らしだったりして、死亡通知が届かない場合も多くなってきた。)どちらも大変寂しい。色々な「かかわり」のあった人たちからいただいた年賀状は、たった1枚の葉書だが、それでまだ頑張ってるよ、共に人生をまっとうしようね、と言う貴重な励まし合いになっている様に思う。
私も、この「かかわり」を大切に、ともに生き続けていきたいと思う。
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塔和子さんの詩「胸の泉に」は、ネット検索で読むことが出来ますので、是非ご覧ください。研究員や会友の皆さんは、本機構HPの会員ページでも読むことが出来ます。
ご意見送付先・ kawateikaikyo@yahoo.co.jp (泣いた赤鬼・川廷 宗之・記)
