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物語詩「魔王」に学ぶ・・「人間として生きること」   ・・・No.29・・2月18日発信

『人間として生きることを学ぶ(learning to be)、ならば、(同じ)人間としての共感や(深い)理解を、どの様にして獲得していけば良いのか、日本の教育が問われている。ユネスコの「学習の4つの柱・『学習―秘められた宝』」の4つ目(最後)の柱であるこの一文には、以下の様な短いコメントが付け加えられている。

『個人の人格を一層発達させ、自律心、判断力、責任感をもってことに当たることができるよう、「人間としていかに生きるかを学ぶ」のである。教育はそのために、記憶力、推理力、美的感覚、身体的能力、コミュニケーション能力といった個人の資質のどの側面をも無視してはならない。』

このコメントの中で、記憶力、推理力とともに、美的感覚、身体的能力、コミュニケーション能力を無視してはならない、としている点は、重要であろう。人生を楽しく生きるには、この5つ、特に後段の3つの能力がある事(高い事)が求められる。出来れば、この5つの相互作用を踏まえた総合的能力がある方が良い。そして、物語詩「魔王」をどう理解するか、どう演じるかはまさにこの5つの総合的能力が問われる。

さらに、『人間として生きる』については、同じユネスコの国際成人教育会議が採択した最も有名な宣言である「学習権宣言」の内容が参考になる。この宣言の中の、何のために学ぶかという文脈の中で、「食糧生産やその他人間に不可欠なニーズを自給自足できる」「よりよい健康を享受しようとする」「戦争を避けようとする」「ならば、平和のうちに生きることを学び、互いに理解し合うことを学ばねばならない。」と指摘したうえで、「農業や工業の躍進」「地域の健康の進歩」「学習条件の変革」「労働者の生活水準の改善」等も、例示している。 

この様な「人間として生きる」課題は、物語詩「魔王」と一見関係がないように見えるが、前々回指摘したような登場者としての「魔王」が何を象徴しているか【楽しく生きられない原因】を考えるには、これらの「生きる」内容に関する理解は不可欠である。

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「学習の4つの柱・『学習―秘められた宝』」「学習権宣言」ネット検索で読むことが出来ますので、是非ご覧ください。会員などの皆さまは、本機構HPの会員ページでも読めます。・・・・・・・・・・・・・・

ご意見送付先・kawateikaikyo@yahoo.co.jp   (泣いた赤鬼・川廷 宗之・記)

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