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「みんな違って、みんな良い。」・・ならば「楽しい」・VETミッションNo.12・  2025年10月22日発信

 かつて、NHKの朝ドラで、「らんまん」が放映されていた。牧野富太郎さんという植物学者を取り上げている。幼いころから植物に特別の興味をしめし、その興味一筋に生き、独学で、日本の植物学の権威となった。

 アメリカにはトーマス・エジソンという後に発明王と呼ばれた人もいた。GE(ゼネラル・エレクトリック)という会社の祖となり、電球や蓄音機(レコード・プレーヤー)など数多の発明や、電話の普及に業績を残した。彼もまた、独学の人である。

 二人とも、その研究熱心さの余り様々なエピソードを残している。しかし、その業績は社会から承認・賞賛されていた。本人は充分人生を楽しんだであろう。

 こういう、独自な志向の持ち主で、色々な抵抗にも出会うが、誰かのサポートや承認も得て「楽しみつつ」世に貢献した人は少なくない。「自己実現」の分かりやすい例である。

 こういう人の共通項は、周りと同じでなければならないという桎梏(しばられている様)にとらわれていないということである。自分が「生き生きと」独自の道を歩んでいる人にとって、他の人が違う道を行くのは当たり前で、むしろその違いから多くを学んでいった。「楽しすぎて」他者との違いに、くよくよしている時間はなかったであろう。

 これが、自分が取り組みたいと思ったことを、貫徹していく「自己実現」の基本である。

 同時に、こういう人を受け入れていく社会システムも大切である。「平等」というのは、なんでも同じにするという意味ではない。「違い」は「自由」が前提で、「自由」も「平等」とは違う意味で非常に重要である。

 しかし、この「自由」は、他者も同様に行使しうる範囲でなければならない。その意味で「平等」でなければならない。自分だけが自由で他の人はそれに従えと言うのでは、他者からの承認は得られないので「自己実現」ではない。

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ご意見送付先・  kawateikaikyo@yahoo.co.jp    (泣いた赤鬼・川廷 宗之・記)

 
 
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