top of page

「仲間」と『環境』の中で「楽しむ」・VETミッションNo.13・       2025年10月29日発信

 人生を楽しく生きるためには、「仲間」と自由にふるまえる「環境」が必要である。さらに、その中で自分がやりたいと思うことが出来ていれば「自己実現」出来ていて、より楽しく過ごすことが出来る。

 「自己実現」ができるためには、自分の興味関心を自由に広げられる、(ほぼ安全な)様々な(本人の興味に即して助言してくれる先輩等を含む)刺激的な環境が必要である。できれば自然環境が最も望ましい。また、変更できないような支配被支配関係がない「仲間」が必要である。典型例としては、「乳幼児のみ」の集団が上げられるだろう。

 このような乳幼児期や少年期までの自然環境と仲間集団は、日本では20世紀中葉まで多くの場面で存在していた。4~5人兄弟はざらで、(母)親も洗濯機も冷蔵庫もない家事に追われて忙しかった。幼い子の子育ては、専ら年寄りや年長の子どもの役割(仕事)となった。それ故、指示は少ないので、子どもたちは比較的自由だった。年長の子などの見様見真似ではあるが、自分で考えて行動していた。(それ故、事故や病気で、亡くなった子供も少なくない。)

 特に、1945-46年から15年位は、小中学校においても自由な雰囲気の中で学びが展開された。つぎはぎの服を着て穴の開いた靴を履いていても、全く気にもせず「鉄腕アトム(1952年から始まる)」の世界を夢みつつ、「土」等にまみれつつ家業を手伝い(現実の生活を垣間見つつ)ながら、仲間や動植物とも戯れ、満天に輝く星に夢を託していたこの子たちにとって、未来は底抜けに明るかった。「どろんこ」は何にでも変貌しうる正に夢の世界の実現であり得た。この中で、多くの子供たちは、その子なりの自己実現の夢を抱いていった。

 後に、団塊の世代と呼ばれるこの子たちは、「鉄腕アトム」の世界を実現すべく様々な新たなものを創り出し、社会に大きな変革を迫って行った。自由な「自己実現」は、素晴らしい成果と「楽しい」暮しを生み出せるという、一つの傍証であろう。

しかし、・・「以下次回」・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ご意見送付先・ kawateikaikyo@yahoo.co.jp    (泣いた赤鬼・川廷 宗之・記)

 
 
bottom of page